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冷房病・クーラー病のメカニズム

利き過ぎた冷房に注意!



“冷房病・クーラー病とは、どのようにしてなるのでしょう?冷房病・クーラー病は冷房による「室内の冷えすぎ」と「外部と室内との温度差」によって起こります”
出典 冷房病 Wikipedia
/人間の体温調節をつかさどる自律神経は、5℃以上の急激な気温変化に対処できないため、それが繰り返されると、体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスに異常をきたし、自律神経失調症類似の症状となる

 

 私たちの身体は、肌が暑いと温度を感じたら毛細血管を広げて放熱をし、汗をかいて体温を下げようとします(交感神経の働き)。そして、肌が寒いと感じたら毛細血管は縮んで体温の放熱を防ごうとします(副交感神経の働き)。どちらも自律神経による働きで体温をコントロールする身体機能なのですが、空調機に頼って室温を調整できる生活になった現代では、一定の温度が保つことができる環境で生活していることが可能になったことで夏型体質に変化している人が多く、冷房の効いた室内に居ても肌の温度センサーがうまく働かず、血管が縮みにくいことで体内の熱が逃げ「冷え」を起こしたり、外出先と涼しい部屋との激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れて体温調節ができない身体に。



 体温調節機能が乱れから足腰の冷え、だるさ、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢、不眠など、様々な症状を感じるようになります。
外の灼熱地獄からクーラーが効いている部屋に入ってくると快適!と感じる涼しさ・・・この部屋の外と中との温度差が冷房病・クーラー病の原因になります。外にいる間は、体温を一定に保つために「暑い」と感じ血管を開き汗をいっぱいかきます。ところが急に涼しい室内に入った場合、体は急に「寒い」と感じて血管を収縮させ温度を逃がさないようにしなければなりません。これが何度も続くと、自律神経が疲れてストレスを感じやがては正常に機能しなくなります。


“同じ温度の部屋にいても、一般に男性と女性とでは、冷房の利いた部屋での体感温度も違います。女性は一般的に男性より筋肉が1割程度少ないため、熱をつくる量が少なく冷えやすい、また男性はスーツや長袖のシャツを着ていることが多いのに対し、女性は衣類が薄着であることが多いので男性より寒いと感じるはずです。よって女性のほうが冷房病・クーラー病になりやすいと言えるでしょう。”
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
/夏の軽装で長時間にわたって外気温と温度差の大きい冷気にさらされると、体温調節機能が低下し、冷房病となる。
出典 世界大百科事典
/冷房病は女子に著しく,男子での発症は一般に少ない。個人差も大きいが,事務所で働く女子の約半数が足が冷えるなどの症状を訴えるという調査が示す